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放射線科FAQ! vol,2

2018.08.06

Q,海外旅行に行く予定です。3歳と9か月の子供も一緒に行く予定ですが、飛行機に乗ると放射線をかなり高い数値で浴びることになると知り不安です。飛行機に乗ることによって体にどのように影響しますか?

A,飛行機に乗ると地上で生活している時よりも少し放射線の量が多くなります。それは宇宙から放射線(宇宙線)が常に降り注いでいるためです。地上では大気が放射線を遮ってくれるおかげで少なくなっています。東京からニューヨークまで往復すると約0.2mSv被ばくすることが知られています。日本で通常の生活をしているだけ自然法放射線を1年間に約2mSv被ばくします。世界には自然放射線の量がこの10倍も高い地域がありますが、明らかにがんの発生率や死亡率が高いという報告はありません。また0.2mSvという量はどの程度かといいますと、胸部のX線写真を数枚撮るくらいの量です。全く問題にならない量といえます。人間の体には修復能力が備わっています。少量の放射線によって仮に細胞が傷つけられたとしても、修復して元通りになると考えられています。